JEMO | ご挨拶

会長挨拶

会長 漆間 巌

 危機管理における様々な課題は、今や外部環境により大きく変質してきています。

 歴史的にみると、これまでのような国家間対立、地域紛争や戦争といった伝統的な国家的課題が引き続き国際社会に重大な影響を与えています。
 米中「新冷戦」の勃発が様々な貿易障害をもたらし、ロシアによるウクライナ武力侵攻がエネルギー問題を引き起こし、度重なる北朝鮮によるミサイル発射が安全保障上の重大な脅威となっています。また、台湾有事の、日本を含む国際社会への重大な影響が懸念されています。

 と同時に、新たなパンデミックの発生、地球温暖化に関連する自然災害の大型化、国境を越えたサイバー攻撃・サイバー犯罪の増加、国際テロの頻発、国内経済問題のグローバル化の深化など対処すべき新たな課題が噴出しています。

 こうした危機管理の課題は、官民挙げて対処していくべき問題であり、何よりも組織運営にかかわる企業・団体の経営者の皆様が危機管理への取り組みを強めていただく時代が来ているのではないでしょうか。
 すなわち、これまでのように危機管理の専門集団が皆様方にソリューションをご提供するだけでなく、これからは皆様方自身が自らの組織を含め社会全般に危機管理を普及啓発し多くの組織に専門家を育成する必要があると考えます。
 危機管理の重要性は、今後も高まる一方です。

 一般社団法人日本危機管理協会は、こうした今後の内外情勢の激烈な変質を見据え、企業・団体の皆様方には、『危機管理診断士』の育成・拡大により組織防衛を図り、皆様方をはじめ日本社会が一層発展していくための一助になりたいとの考えから設立されたものです。

 どうか皆様方とともに、この日本社会をより良くしていきましょう。皆様方の温かいご理解、ご支援をお願い申し上げます。

略歴

1969年
東京大学法学部卒業 (法学士)
1969年
警察庁入庁

外務省在ソ連日本大使館一等書記官、防衛庁(現防衛省)陸上幕僚監部調査部第二課別室長、警察庁外事第一課長、同企画課長、同官房審議官 (交通局担当)、愛知県警本部長、警視庁副総監、大阪府警本部長、警察庁警備局長、同次長などを歴任

2004年
警察庁長官就任
2007年
退官。退官後民間企業の顧問を務めた
2008年
財団法人交通事故総合分析センター理事長就任
2008年
内閣官房副長官 (事務担当) (麻生内閣) 就任

退官後、民間企業の顧問

2013年
国家安全保障会議の創設に関する有識者会議メンバー就任
2015年
旭日大綬章受章